更新 :2005/04/17 13:15
かねやん企画
本棚の片隅
まんが談義


第12回

 士郎正宗
初期作品集		 ブラックマジック 第11回へ　第13回へ

作品名 士郎正宗
初期作品集
ブラックマジック
作者 士郎正宗
原作者 ------
総巻数 1巻
掲載雑誌 ------
出版社 青心社
第１巻
初版日		 85/12/20
評価 画質 ☆☆☆★★
ストーリー ☆☆☆☆★
キャラクター ☆☆☆☆★
オリジナリティー ☆☆☆☆★

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「かねやん」のーと

現在のジャパニメーションの一翼を担い、海外にも多くのファンを持つ士郎正宗さん。
SFマンガ家の大御所とも言える存在で、作品の発表は非常に寡作ですが、その内容の濃さとオリジナリティーの高さから、後のマンガ家に多大な影響を与えたという点において大いに評価されておられます。
そんな氏の作品を本棚の片隅と言って紹介するのは失礼かもしれません・・・。(^_^;)

今回紹介の本はそんな著者の初期作品を集めた本です。
アトラス(漫画研究団体)が発行した同人誌に掲載された作品群(今回の紹介本は復刻版)で、そのうちの一遍は"ブラックマジック マリオ M66"としてビデオ化、士郎さんも監督、脚本、絵コンテに参加されました。
ビデオでは原作内容は殆ど引用されておらず、全くの別物の作品となっていますが、主人公として登場するフリージャーナリストのシーベルの声が榊原良子されなのが個人的にはお気に入りです。(^o^)

で、話をマンガに戻しますが、この作品群は地球文明が発祥する遥以前の金星を舞台にしたSFで、科学と魔法(?)をミックスした文明の中での社会情勢を描いており、後のアップルシードや仙術超攻殻オリオンの元となるエッセンスが総て揃っています。

私は良い意味で捉える、作品内容の濃さも既に固定されており、現在の氏の絵柄からすると非常にシンプルで最近のファンには物足らないかも知れあせんが、マンガとしてみる場合はこの程度の絵柄のほうが読みやすくて良いと思います。
お金が無かったんでしょうねー当時は・・・、トーンも少なく白バックのコマが結構あるのですが、それが反対にストーリーの濃密さと反比例する事で読みやすくなる要因ともなっているので、ちょっと複雑な気分では有ります・・・。

まあ、何にせよ士郎さんは寡作過ぎるので、もう少し作品の発表ペースを上げて欲しいと思っておる次第です。
アップルシードはもう描かれないのかなー・・・・(T_T)

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