更新 :2005/04/17 13:15
かねやん企画
本棚の片隅
まんが談義


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山の音 第9回へ 第11回へ

作品名 山の音
作者 とり・みき
原作者 ------
総巻数 1巻
掲載雑誌 SFマガジン,他
出版社 早川書房
第1巻
初版日
1989/07/15
評価 画質 ☆☆★★★
ストーリー ☆☆☆★★
キャラクター ☆☆★★★
オリジナリティー ☆☆☆☆★

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「かねやん」のーと

"とり・みき"さんといえば寡作でギャグストーリーを想像しますが、今回ご紹介する作品集は真面目な作品です(別にギャグが不真面目なわけではないですけど・・・)。

巨人伝説をモチーフにした"山の音"、タイムスリップによるリングストーリーの"カットバック"、その他、珠玉のSF短編が収められています。
著者自身はあとがきにて"SF仕立て"と謙遜されていますが、これらをSFと呼ばないのであれば、世のSF作品なんて殆ど無くなってしまうと思います。

この作品群自体は"とり・みき"さんにとって思い入れの強いものであるらしく、日頃"ギャグ"では表現できない物語を年一度のペースで描きあげられた物達です。
フリーハンド、ノートーン、ノーベタを主眼において描かれていますので、最近流行の絵柄ではありませんが、それ故に温かみがあり、著者の意気込みも感じられます。

後書きでは、筆者はこれら作品群の発表について"ハズカシイ"と連発されておられます。
私としては、その心情に配慮してより多くの方に"とり・みき"さんの"ハズカシイ"を知ってもらいたいと思います。

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